CITYママの子育て通信

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マタ旅は危険?実際に行ってわかった「マタ旅を安心して楽しむポイント」

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妊娠して安定期に入るとマタニティ旅行を検討する人も少なくないのではないでしょうか。

何かと我慢が多い妊娠生活、リフレッシュしたいという気持ちも強くなる一方、「安定期になってもマタ旅って危険なの?」という不安もあり悩みますよね。

今回は、私が実際にマタ旅に行ってみて感じたことをお伝えしたいと思います。

マタ旅に行こうかどうか迷っている妊婦さんの参考に少しでもなれば幸いです。

マタ旅のリスクを理解しよう

何か起こってから後悔するわけにはいきません。マタ旅に行くかどうかを決める前に、まずはマタ旅に伴うリスクを理解しましょう。

「安定期」=「早産・流産がない時期」ではない

私もきちんと調べるまで勘違いしていたのですが、安定期は「絶対に安心できる、早産・流産が起こらない時期」ではありません。

多くの場合、安定期に入る頃には悪阻も治り、妊婦さんの体調は安定してきます。赤ちゃんとお母さんを繋ぐ胎盤も完成するので赤ちゃんの状態も安定するため、妊娠初期に比べて流産のリスクが低くなるのも事実です。

一方で、安定期に入っても早産・流産にいたるケースは少なくありません。特に、旅行中は移動、食事、宿泊、どれをとっても普段と違う環境に身をおくことになり、多かれ少なかれ妊婦さんの身体に負担がかかります。

慣れない土地での緊急対応は万全ではない

自宅や勤務先の周辺と違い、旅先ではかかりつけの産婦人科のお医者さんがいないことはもとより、付近の病院の場所や連絡先、産婦人科の有無、開業時間を瞬時に思い浮かべることも難しいです。

産院が見つかったとしても受診に時間がかかったり、救急対応ができず病院をたらい廻しになるリスクもあります。

医療体制が整っている日本国内であっても、旅先では普段通りのサポートが受けられない可能性があることを理解しておきましょう。

エコノミー症候群になりやすい

安定期といえども妊婦さんの身体は、妊娠前とは異なります。

妊娠中は、赤ちゃんに血管が圧迫され血流が悪くなる、エストロゲンの増加によって血液が固まりやすくなる等の要因が絡まり合って、エコノミー症候群(血栓症)になりやすいと言われています。

また、妊婦さんはトレイが近くなるため、移動中の水分補給を控えたくなるかもしれませんが、それもエコノミー症候群を引き起こす原因になります。

 

私のマタ旅体験記

マタ旅に伴う様々なリスクを学んだ上で、私はマタ旅に行くことを決めました。近いところでは自宅のある都内から車で2時間程度の距離にある温泉地、遠いところでは飛行機に乗って奄美大島まで行きました。

その中で発見したマタ旅のメリットとデメリットの両方をお伝えします。

マタ旅に行った率直な感想

マタ旅に行って良かったと感じた最大のポイントは、日々の仕事や普段とは違う妊婦生活からくるストレスを解消することができたことです。

ストレスは血液循環の悪化や子宮収縮を引き起こし、お腹の中の赤ちゃんへ栄養が届きにくくなります。また、赤ちゃんの神経系の発達に影響を与える可能性があるとも言われています。

しかし、どんなにストレスを感じないように心掛けていても、イレギュラー対応や上司の無茶振りなど働いている限りはストレスは切り離せないものですし、私生活でも赤ちゃんのことを考えて多少なりとも神経質になってしまうものです。

私の場合は、そうやって小さなストレスを積み重ねていた時に、自然に囲まれた土地に行き、新鮮な空気を吸うことはとても有難いリフレッシュの機会になりました。

心から「幸せ!旦那さん連れてきてくれて、ありがとう〜!大好き〜!」と感じることで、なんだかお腹の中の赤ちゃんも喜んでくれているような気もしましたし、私自身も妊娠・出産により前向きになれたように思います。

実際に体感したマタ旅のリスク

マタ旅は素敵な時間になりましたが、リスクを感じて不安な気持ちを抱く瞬間があったのも事実です。

羽田空港から国内線に乗って奄美大島に旅行に行った時でした。

旦那さんも色々配慮してくれて、家から羽田空港までは自家用車、奄美大島に着いてからもレンタカー移動と最大限身体に負担がかからないように工夫しました。

そのお陰もあり、初日の体調はとても安定していて、夜眠りにつく時まで何の問題もありませんでした。

しかし、いざ眠りにつこうとすると、生理時よりも酷い腰の痛みを感じました。どんな体勢をとっても痛みはひかず、結局翌朝までほとんど眠ることができませんでした。そして、最終日まで痛みは続き、睡眠不足になりながらの旅行となってしまいました。

私は突然生じた腰痛に不安になり、時間を見つけては「妊婦 腰痛 原因」「妊婦 坐骨神経痛 整体 都内」「奄美大島 産婦人科」と検索しまくることになり、旅行をフルで楽しめたとは言い難い状況でした。

結局、旅先から帰宅した翌日には腰痛はピタッとなくなりました。何度か温泉地に宿泊した時に同じような症状が出たことはないので、恐らく気付かないうちに飛行機移動や長時間乗り物に乗っていることで身体に負担がかかっていたのだと思います。

何事もなく良かったと言えば良かったのですが、不安を感じながらのマタ旅では本末転倒とも言えるでしょう。マタ旅は安心して行けるからこそ、意味があると私は思います。

 

マタ旅を安心して楽しむポイント

私自身の経験から、マタ旅を最大限に楽しみ、ママとお腹の中のあかちゃんにとって意味のあるものにするためには、ママが安心して行ける旅行かどうかが重要だと感じます。

少しでも安心して行けるマタ旅とするために私が効果的だと思うポイントをご紹介します。

いざとなったら中止・中断するとパパと決めておく

マタ旅を楽しみにしているのは、ママだけではなく、パパも同じ。妊娠期間中は、パパにも普段とは違う我慢を強いることになり、パパも実はストレスを溜めていたなんてことは少なくありませんよね。

そんな状況で旅行を楽しみにしているパパに旅行の中止・中断の話をすることは気持ちが引けますが、お母さんと赤ちゃんの安全のためには、とても大事なことです。

お腹が張ったり、少しでもお母さんの体調に普段と違うことが生じた時は、旅行を注視する、宿から外出するのを止めるなど、事前に決めてパパにも理解してもらいましょう。

それだけでも、より安心できるマタ旅になりますし、旅行の楽しみよりもママと赤ちゃんの身体を優先してくれるパパの姿勢に惚れ直すなんてことも。

事前にプランを立て、緊急時のシミュレーションをする

思い付きで行先を決める旅も楽しいですが、マタ旅では事前い立ち寄り先などのプランを立てておくことをおすすめします。

妊娠中はエコノミー症候群になりやすいため、休憩が取れるスポットを事前に見つけておくことが大事です。また、事前に旅行プランを立てておくことで、行く先々周辺の産婦人科や総合病院の場所を確認し、いざという時の行動シミュレーションをしておくことができます。

私も、温泉街などに行く時は、お宿の近くに産婦人科のある病院があるエリアを選ぶようにすることで心配事を一つ減らし、よりリラックスしながらの旅をすることができました。

マタニティプランを利用する

一度試しにマタニティプランのあるお宿を利用したのですが、これがとても良かった!

温泉は大浴場ではなく部屋風呂で何か会った時にはパパが駆けつけられますし、抱き枕も用意していただき快適に眠ることができました。

そして、何より食事が安心。通常のプランの時は事前に妊娠中であることを伝えていても、生焼けのステーキが出てきたりすることが多かったのですが、マタニティプランでは食事もきちんと配慮された内容になっていました。

家での食事と違い、旅先での食事はどうしても全てを把握することが難しいので、「お宿側も考えてくれている」と思えることで神経質にならずに食事を楽しむことができました。

 

不安を感じながらの旅行は楽しめない!しっかり対策を!

ここで書いた3つのポイント以外にも、マタ旅をより安心できるものにするためにできる工夫は様々あると思います。

生まれてきた赤ちゃんに「お腹の中にいる時に一緒に行ったのよ」と笑顔で教えてあげられる思い出になるように、安全であることを最優先に考え、納得のマタ旅にしていただきたいと思います。

もちろん、リスクを考えて出産後の赤ちゃんとの初旅を楽しむにするのも賢い選択。あなたにとって何がベストか、パパと一緒に考えてみてくださいね。