CITYママの子育て通信

<妊娠・出産・育児をもっと楽しく>

マタニティマークを付けなかった理由とその結果感じたこと

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妊娠前は何となく「赤ちゃんが出来たら、あのマタニティマークをつけるのかぁ」と想像していたけれど、実際にマタニティマークを貰ってみると、付けるかどうか迷ってしまったという方もいるのではないでしょうか。

私も役所で母子手帳と共に初めてのマタニティマークを受け取りましたが、結局妊娠期間を通して一度も付けませんでした

私がマタニティマークを付けなかった理由と付けない中での妊娠生活がどのようなものだったかお伝えしたいと思います。

どれくらいの人がマタニティマークを付けている?

色々な統計がありますが、一般的に約6割程度の妊婦さんがマタニティマークを活用していると言われています。私の勤務先(都内)でも妊婦さんの2人に1人がマタニティマークを付けているような印象です。

マタニティマークは2006年に厚生労働省によって導入されましたが、その目的は「周囲が妊婦であることに気付き、配慮を示しやすくするため」です。

実際には、公共交通機関などでの配慮・サポートと得るためというよりも、「緊急時に周囲に妊婦であることが認識できるように」という意味でマタニティマークを付けている人が多いようですね。

 

私がマタニティマークを付けなかった理由

マタニティマーク付ける派が付けない派よりやや多数の中、私がマタニティマークを付けなかったのには幾つか理由があります。

「サポートを得る」よりも「リスクを避ける」ことを重視した

調べてみるとマタニティマークを付けていた妊婦さんの6割以上が「付けていて良かった」と感じた経験があるそうです。

妊娠生活は何がなくとも、常に「お腹の中の赤ちゃん守らなければ・・・」と不安になりがちです。そんな時、見ず知らずの人から善意の声やサポートはとても心強いし、励みになりますよね。

一方で、約1割の人が「睨まれた」「舌打ちをされた」「心ない言葉を投げられた」等ネガティブな経験をしています。中には、お腹を叩かれそうになったりと身に危険を感じるようなケースもあります。

嬉しいことに、マタニティマークを付けていて「良いこと」の方が「悪いこと」よりも圧倒的に多いのが日本の現状です。しかし、「悪いこと」が起こる可能性がゼロではないというのも、また一つの現実です。

以上を知った上で、私は「数少ない悪いケースを避けるためにマタニティマークを付けない」ことにしました。

緊急事態にはマタニティマークを「持ち歩く」ことで対応できると考えた

マタニティマークを付けないと決めた私ですが、妊娠中は普段と体調も違うため貧血で倒れて救急車で運ばれる等の緊急事態が起きないとも限りません。

そういった緊急事態において、マタニティマークは素早く妊娠中であることを周囲に伝えることができるという意味でとても有用です。

私の場合は、常にバッグの内ポケットなど取り出しやすい所にマタニティマークを入れておくことで緊急事態に備えることにしました。

役所でもらったマタニティマークに加え、産院の資料一式や雑誌の付録の中にもマタニティマークがついてきたので、利用頻度の高いポーチやカバンに常備しておきました。 

自分の工夫次第で周囲のサポートがなくても安全が確保できると考えた

マタニティマークを付けないと決めた私ですが、緊急事態以外にも「通勤電車で立っている時、悪阻や貧血で具合が悪くなった時、分煙がされていない店に入ってしまった時、どうしよう」といった不安がありました。

しかし、いざマタニティマークなしでの妊婦生活を送ってみると、自分の工夫次第でこういった不安は払拭できるということに気付きました。

工夫1. 公共交通機関は余裕をもって利用

まず、公共交通機関は時間に余裕を持って利用することで、妊娠期間中も安心して電車・バスに乗ることができました。

具体的には、会社と調整して通勤時間を早めにすることで混雑を避けたり、早めに家を出て始発のある駅まで行き、電車で座れるようにしていました。また、座席が埋まっていそうなバスは見送って、次のバスを待つこともありました。

悪阻が酷かった時期は、何回か電車やバスの中で気持ち悪くなりましたが、座りながら深呼吸することで何とか乗り越えることができました。(一度だけ、吐きかけましたが・・・)

工夫2. 必要時には言葉で伝える

勇気のいることですが、お腹の中に赤ちゃんがいると思うと必要な時には声をあげられるものです。

地元の小さな喫茶店に入った際、そのお店は分煙がきちんとされておらず、喫煙中のサラリーマンのすぐ隣に案内されてしまったことがあります。

マタニティマークを付けていれば配慮されたのかもしれませんが、私は勇気を出して店員さんに妊娠中であることを伝えることにしました。

結果として、タバコの煙を避けられる席がなかったので、お店を変えることになりましたが、お腹の赤ちゃんのために「周囲のサポートを一方的に期待する」のではなく、「必要な時には自分からサポートを求める」ことの大切さを感じることができました。

 

妊娠生活を通して気付いたこと

実際にマタニティマークを付けない妊婦生活を送ってみて気付いたことが幾つかあります。

周囲を見ている人(妊婦・マタニティマークに気付く人)がそもそも少ない

ある日、外出時の電車が少し混んでいたのですが、旦那さんも一緒だったので「立っていても大丈夫だろう」と乗ることにしました。

すでに妊娠8ヶ月でタイトなワンピースを着ていたため、マタニティマークがなくても妊婦であることが人の目から見てもわかるような状態だったのですが、席を譲ってくれる人はいませんでした。

車内ではスマホを見ている人や寝ている人が圧倒的に多く、大きなお腹に気付く人自体があまりいないような印象でした。私以外にも「臨月になっても、バスや電車で席を譲ってもらえず、立っていた」という人は多いようです。

妊婦さんのお腹に気付かない人が多いような場所では、マタニティマークがあってもなかなか気付かれにくく、周囲のサポートを得ることは難しそうです。

マタニティマークは持っているだけでも安心

私がマタニティマークを付けず、代わりにバッグに常備するようにしたことをお伝えしましたが、これだけでも十分に安心して外出することができました。

「いざという時は大丈夫」と思えることだけでも、マタニティマークの効果はあるように思います。

マタニティマークを付けることに不安を感じる妊婦さんは、まず、カバンに入れて持ち歩ことからおすすめします。