CITYママの子育て通信

<妊娠・出産・育児をもっと楽しく>

【体験レポ】無痛分娩を選択して大満足だった話

f:id:citymama930:20210113151540p:plain

欧米では主流と言われ、日本国内でも徐々に市民権を得つつある無痛分娩(硬膜外麻酔法による分娩)ですが、まだまだ実施している産院が限られることもあり、情報不足を感じている方もいますよね。

そんな無痛分娩を考えている方に向けて、私の無痛分娩を体験をお伝えします。周りに無痛分娩経験者がいない方の参考になれば嬉しいです。

私が無痛分娩を選んだ理由

無痛分娩にはメリットもデメリットも様々ありますが、私が無痛分娩を選んだのには大きく2つの理由があります。

■無痛分娩のメリット・デメリットに関する過去記事はこちら■

citymama-news.hatenablog.com

1. お産に対する恐怖心を払拭して、ポジティブな気持ちで妊娠期間を過ごしたかった

赤ちゃんを授かったと知った時はとても嬉しく、幸せを感じていた一方、初産だった私は、世間で言われる「鼻からスイカ」のイメージもあり、出産に対して「怖い」という気持ちが拭えませんでした。

出産経験の友人の話を聞いても「出産直後はもう二度と産みたくないと思った(けれど、後々痛みを忘れていく)」「陣痛が辛すぎて、産まれた瞬間、痛みに耐え抜いた自分に感動して泣いた」と恐怖を煽るエピソードばかり・・・。

痛みには強い方だという自覚はあったのですが、それでも長時間に及ぶ陣痛や会陰裂傷・会陰切開に耐えられるか妊娠初期から不安でした。

幸い職場に無痛分娩での出産経験者がいたため話を聞いてみると、「お金はかかるけど、絶対無痛分娩が良いよ!」と強く勧められ、調べてみると里帰り先から比較的近くに無痛分娩を実施している産院もいくつか見つかりました。

私は、数ヶ月続く妊娠期間をより穏やかな気持ちで、「あなたな会うのが心の底から楽しみで待ち遠しいよ」とお腹の中の赤ちゃんに語りかけながら過ごしたいと思ったため、無痛分娩を選択。

実際に無痛分娩での出産を決断すると、出産に向けて気持ちが軽くなり、予定日がより一層楽しみになりました!

2. 信頼できる病院であれば、無痛分娩のリスクは最小限に抑えられると感じた

無痛分娩の最大のリスクは、麻酔チューブが本来入るべきである硬膜外腔ではなく、硬膜外腔内の血管内や硬膜外腔の奥にあるくも膜下腔に入ってしまう可能性があること。

というのも、硬膜外腔は非常に狭い空間のため、的確にチューブの挿入は簡単な処置ではないからです。

しかしながら、病院では複数の医師で確認・記録しあいながら、少量ずつ数回に渡って麻酔レベルの確認をしながら麻酔を投入していくことでリスクを軽減する処置がとられるため、大事に至ることは多くありません。

昔は、こういった処置が疎かにされたために発生してしまった無痛分娩の際の医療事故が生じていたそうですが、無痛分娩の実績を積み重ねている病院であればその心配もないと私は判断しました。

実際に、私の産院では無痛分娩の希望者は事前に説明会に参加し、無痛分娩に伴うリスクや病院の対応について詳しく説明を受けました。お産の際も、医師や助産師が麻酔投入時間や量を口頭で伝えあっていることが確認できたこともあり、安心して処置を受けることができました。

 

陣痛開始から麻酔投薬、分娩までの流れ(私個人の場合)

私の産院では、無痛分娩の場合も通常は計画分娩(誘発分娩)は行っていなかったため、出産は陣痛からのスタートでした。

気付いたら10分間隔の陣痛

夜5時頃、陣痛促進のために旦那さんと散歩をしていたら、たまに軽い腹痛を感じるが、「お腹が少し張っているかな?」程度だったため、散歩続行。

夜7時頃、強めの下痢のような痛みが定期的にくるが、少し耐えれば問題なく活動できる為、家族と団欒しながら食事を完食し、家事も行う。その後、時間を計るとほぼ10分間隔だったため、病院に電話し、シャワーを浴びて病院へ。

痛みが強くなる前に入院(子宮口1cm)

夜9時頃、変わらず強めの下痢程度の痛みが約8分間隔である。赤ちゃんも下がってきているため、そのまま入院することに。

耐えられる…、けれど耐えたくない痛みが到来(子宮口1cm)

深夜1時、それまでとは別格な身体が震えるほどの痛みを約6分間隔で感じる。

助産師さんから「辛くなったら麻酔を入れるので呼んで」と言われていたため、このタイミングでナースコール。

頑張って耐えようと思えば耐えられる痛みではあったが、「折角の無痛分娩!」と思い決断。

麻酔投薬により痛みから解放(子宮口1cm)

深夜3時、麻酔投薬完了。徐々に痛みが引いてくるが、ナースコールから麻酔投薬完了まで、LDRへの移動や着替え、点滴の処置等もあり1時間程度かかる。

その間は呼吸も絶え絶えに痛みに耐えながら「子宮口1cm(ただし、子宮口自体の柔らかさが出てきている)」と聞き、この痛みで1cm!と驚愕。

微弱陣痛により陣痛促進剤投入、一度麻酔が切れかける(子宮口4cm)

早朝5時、ウトウトしたり、時々寝たりしているうちに、陣痛が弱まったため、陣痛促進剤を投入。

その後、麻酔が切れ始め、痛みが戻り始めたため、麻酔を追加投入。

再度麻酔投入で爆睡からの分娩(子宮口全開)

午前10時半頃、追加で麻酔を入れてから3時間超爆睡。起きてみると子宮口が全開(+1cm)で分娩態勢へ!

言われたタイミングで力むこと3回、スカッとお腹が軽くなるような間隔と同時に可愛い産声が聴こえ、安堵しました。

無痛だと赤ちゃんへの愛情が形成されないなんて嘘!

もともと子供好きではない私ですが、産声を聴いた瞬間思わず「可愛い」と声が出てしまいました。

稀に「お腹を痛めて産まないと愛情や母性が形成されない」なんて言う人がいますが、実際に見た我が子は産まれたてでお猿さんのような外見でも世界一可愛かったです。

また、その後始めて母乳をあげた瞬間は、ゾゾゾッと「この子は私が守る!」という愛情が湧き上がるような不思議な感覚がありました。

無痛分娩だろうと、自然分娩だろうと、我が子と過ごした10ヶ月間は同じ。愛情や母性が湧かないわけありません。

 

次も絶対に無痛分娩で産みたい!

無痛分娩を体験してみて、お産中に眠れることなさ驚きました。

また、無痛分娩を選択した時には特に重視していなかったのですが、産後の回復が早いことで母子同室から退院後までの生活まで随分助けられました。

もし第二子を授ることがあれば、次も無痛分娩で産みたいと思います!